お客様の声

柳田邸(千葉県船橋市)ー弧の家ー

File NO.002 柳田邸ー弧の家ー(千葉県船橋市)

丸い屋根が目を引く柳田邸は、建築家・蘇我透氏の設計によるデザイナーズ物件。凹凸のない整面の直線が、屋根の放物線の美しさを際立たせています。白い壁と青い玄関ドアのコントラストに強いインパクトを受けつつも、玄関脇に置かれたメタリックブルーの自家用車と紺碧の空と玄関ドアの青色が響きあい、風景と見事に調和しています。上質の現代アートを思わせる住宅に足を踏み入れると、ひかり溢れる吹き抜けのリビングに家庭の温もりが満ちて、このギャップに訪問者の気分も弾みます。2010年8月の竣工から約1年後の2011年9月。初対面となる建築家とオーナーご夫妻に、柳田邸について語り合って頂きました。

お洒落なデザインと人の温もりの融合
bpic1曽我さん「建築予定地の周辺を歩いていて、隣接する小学校の体育館の屋根を見たとき、外観を思いついたんです。ちょうどポジション的に、円形と円形で収まりが良いなと。子供たちから "あそこに変わった家がある" と認識されるようなインパクトのある形にしたいという思いもありました」
柳田さん「外観の意匠から入られたとのことですが、内部のデザインについては、いくつかパターンをお持ちなんですか?」
曽我さん「好きなデザイン、というものはありますね。リビングを中心に持ってきて、家族のつながりを大事にするような造りです。柳田邸の場合も吹き抜けのリビングを核として、家族が互いの存在を感じ合えるようにしました。家に帰ってきたとき、家族といったん顔を合わせる、という造りが好きなんですよ。柳田邸の部屋は引き違い戸でしょう。引き違い戸というのはドアと違って閉鎖性が低いじゃないですか。オープンにして生活することもできるし。水平の目線と上下の目線を合わせることができて、常に見通しが利く、風通しの良い家が子供の教育にも良い影響を与えると思っています」
bpic2柳田夫人「実はこの家、主人の転勤などもあって3軒目の購入なんです。10年近く3軒目の家をずっと探していたんですが、この家は一目惚れでした。それだけインパクトがありましたね。正直、デザインに凝った家は予算をオーバーすることが多いのですが、この家は予算的にも良い塩梅で、それも決め手でしたね」
曽我さん「ご縁を感じますね。覚えていらっしゃいますか?当初の設計では2階にトイレがなかったんですが、オーナーのたっての要望ということで、2階にトイレをつけたんですよね。それによって吹き抜けのスペースが狭くなってしまった」
柳田さん「はははっ。ここにトイレを作るとは何たることかって思っていらっしゃいますね。トイレがなければ少しオーバーですが、映画の『風と共に去りぬ』に出てくるような、西洋風の開放的な吹き抜け階段になっていたでしょうに」
柳田夫人「子供もおりますので、2階のトイレは毎日の生活を考えるとどうしても欲しかったんです。それでも十分、家の中は明るいですよ」
柳田さん「機能性とデザイン性のバランスを考えた上での落とし所でしたね」
曽我さん「呑み込んでますよ、そこのところは(笑)。いやあ、懐かしいですね。普通、建売住宅の設計はあまり時間を掛けさせてもらえなくて、2週間ほどで仕上げなくてはならないのですが、『秀榮の住まい』は、設計に2、3カ月掛けさせてくれますからね。試行錯誤しながら思案したことを思い出しました」

持ち主の手によって家は育つ
bpic3柳田さん「曽我先生は、構造設計はされるんですか」
曽我さん「私は意匠設計だけです」
柳田さん「でもデザインをする際、構造強化上の制約も考えなければならないでしょう?」
曽我さん「鉄筋コンクリートの場合は構造設計者による構造計算が必要なんですけど、木造2階建て住宅の場合は比較的意匠デザインを優先して進めることができます。壁の中の構造用合板の量を増やしたり筋違いを厚くしたりすることで構造を強化するので、ほぼ意向通りにできますね。吹き抜けは構造的には弱くなる部分ですが、その分、筋交いを増やしたり見えないところで合板を張ったり十分に補強しているので、3月の震災の時も大丈夫でしたでしょう?」
柳田夫妻「ええ、大丈夫でした」
曽我さん「揺れても木造は軽いから、一気に壊れるような構造ではありません」
柳田夫人「十分に光を取り入れながらも、お隣から丸見えにならない設計がとても生活し易いです。予算がもう少しあって庭に塀を立てて箱庭のようにできたら、もっと素敵だったかなと。」
曽我さん「そうですね。今は外から庭が丸見えですからね。グリーンのネットフェンスを購入して緑を這わせたら目隠しにもなって良いかもしれませんね。完成時は庭に何もなくて寂しい感じがしましたが、前を通りかかる度に徐々に植物が増えていていき“おお、やってる、やってる”と思って楽しんで見ていました」
bpic4柳田さん 「好きなんですよ。緑に触れていると気が晴れますね」
曽我さん「私も土いじりが好きです。造園管理技士の資格を待ってまして、庭づくりもするんですね。私は園芸樹木類の生産業者の山に行って枝ぶりの良いものを直接、購入してきます。土も自分で配合するので、かなりいい状態で育成できる自信がありますよ」
柳田夫人「先生にお庭も作って頂けたら素敵でしょうね」
曽我さん「いえいえ。住んでいる方が少しづつ手を入れていくのが良いんですよ。宜しかったら生産者をご紹介しますよ。安くて良いものが買えます。これからも家を育てていってください。楽しみにしています」

曽我 透 Soga Toru

pic5

【プロフィール】

  • S54年 日本大学生産工学部建築工学科 入学
  • S57年 中央工学校 入学
  • S59年 (株)木村 伝 建築設計事務所 入所
  • H01年 スターツ株式会社 入社
  • H20年1月11日 株式会社 曽我建築設計事務所 開設

【受賞歴】

  • 日本電気硝子株式会社 空間デザインコンペッテション入賞
    フラットゼセッション
  • 住宅金融支援機構 優良賃貸住宅賞住宅集 理事長賞
    ポエニクス中葛西
  • 住宅金融支援機構賞(首都圏支店優良団地表彰)
    ランドスケープ・アーバン・ストリート
  • 住宅金融支援機構賞 (東京支店優良団地表彰)
    オペリア

【代表作】

  • LABI新宿西口館

 お客様の声一覧